ぐるぐる

日記

1/29日記

今日の東京コロナ感染者数は17433人。土曜日でこの人数は驚きを禁じ得ない。さすがに、もう少し下がるかと思っていた。来週あたりには、1日の感染者数が20000人を超えていてもおかしくない。どこまで増え続けるのか、もうわからなくなってきている。

 

E・ブロンテの「嵐が丘」読み終わった。700ページとは思えないくらい読むのにストレスがなかった。だいたいこのぐらいの長さだと中弛みというか、どこかでだれてしまうところがあるんだろうけど、それがないせいかスイスイ読み進められた。物語と語りの力強さがすごい。ネリーって語り手を生み出したの天才じゃん、と思って読んでいたら、解説でもまさにそう書いてあって、やっぱりそうだよな、と安心した。読みに正解はないと思うけど、技術的な成功を読めたのは嬉しい。クローズアップされる人物たちとのネリーの距離感の絶妙さ、これが語りに上手く流れを作れているような気がした。どの人物とも必ずどこかで密接な時期があったりするから、物怖じせず意見を表明できていて、それが故に物語の指し示す方向が決まっていくような感じ。ロックウッドはあまり肉付けされた魅力的人物とは言えないけど、でもこの構造には不可欠な存在だと言えるだろう。というか、ロックウッド以外が基本的に深く人物としての印象を与えられている(ロックウッドは読者からの視線しかないが、他は全員登場人物間での視点がある)、だから魅力的なんだと思う。相互間の視線のやり取りで光のあて方も変わって、登場人物に味が出てる。面白かった。もう少し時間が経ってから再読したい。テーマ的なところとかが複雑でそこまで解きほぐせなかった。さて、次は何を読もうかな。