ぐるぐる

日記

1/3日記

4日から仕事じゃなくて本当によかった。

休みはいくらあっても足りないし、やりたいことは無尽蔵に増え続けるから本当にこまる。社会全体でもう少しのんびり生きられるようになればいいのになとも思うけれど、それはそれで難しいのもわかってるから如何ともしがたい。

 

さて、今年初の読了本は、ヴァージニア・ウルフ「自分ひとりの部屋」平凡社ライブラリー版。

内容的には、女性とフィクションについてが大きな軸として設定されていて、それをウルフが架空の語り手のもとで評論的に語っていくものとなっている。私は女性とフィクションというテーマとフェミニズム的文脈、あとは女性が語られると必然的に現れる男性性のことについて念頭において読んだ。ウルフの作品としては、女学生に語る形式(もともとは女学生への講演が元になっていることもあって)割と読みやすく、わかりやすいものになっていた。歴史的側面からのアプローチや現在の男性視点から見た女性についての批評など、多角的に検討されていて、学びも多かった。訳者解説もわかりやすくて、個人的にここの部分はどうなんだろうと懐疑的に思ったところがつっこまれていたりして、少し安心した。

時代はあの頃から1世紀近く経って、ウルフからすれば(女性にとって)より良い時代になっているはずの現代、イギリスとは場所は違えど、少なくとも同じような流れは確実にある中で、日本はおそらくイギリス以上に変わってないような気もする。ここのあたりは、もっと歴史を学ばないと語れないこともあるから、断言はできないけれどきっとそうなんだろうと思う。勉強は楽しいけど、どこから始めればいいのかを考えるのが難しい。識者の人とお知り合いになりたい。片っ端から本を読んでいくにしても、限界があるし、やれることをひとつずつ崩していくしかないか。やろう。

そうそう、この作品を読んで英文学もっと読みたいなと思った。ブロンテ姉妹も積んだままだから読もう。

とりあえず次は、そのままウルフの「波」を読む。