コロナ感染者数は7377人。過去最多らしい。予想をはるかに超えるスピードで増え続けている。なのに緊急事態宣言は出ない。まんえん防止措置がどこまで感染者の増加に歯止めをかけられるか。だが、たかが知れてるとおもう。コロナからすればそんなの歯牙にもかけないような策だ。愚策ではないにしても、明らかに足りていない。政府の鈍重さ。エッセンシャルワーカーの苦労はいつになったら報われるのか。彼ら彼女らが犠牲にした日々はかえってこない。疲弊した心が癒える暇もないほどに働いていてくれる人たちに、なにも返せていない。だから私は家を出ないようにして、苦労をかけないよう努力しているけれども、馬鹿らしくなるほどに出掛けることを厭わない人が多い。インスタのストーリーで流れる宅飲みの動画。あるいは、外飲み。冬になって外飲みは減ったが、それも見えないだけかもしれない。そんなに酒が飲みたいか、そんなに人と会いたいか。自分の命より、知り合いの命よりその時間は大切なのか。ごく当たり前のことだが、いまはその至極真っ当な意見すら理解されないことも多い。嫌になる。日記にコロナの感染者数を示すのは、いつかコロナが終息した時に、あの頃は大変だったなあと軽い気持ちで振り返れるようにという気持ちもあってだが、そんな風に思えようか。いま、遠い未来の話というつもりで感じる子供の頃の大人を見るような感覚よりは、夜の海のように存在だけが充溢している雰囲気に飲まれそうになる感覚に近い。
本当はコロナのことなんて書かなくてもいいようになればいいのに。事態を深刻に捉えがちなのは自分の欠点だと思っているけれど、パンデミックさなかにおいては、この考え方も必要なのだと思った。
