ぐるぐる

日記

9/22日記

休みの日なのに8時半に起きた。これは引っ越してから初の出来事。こんなことあるもんなんだねえ。おかげで時間を有意義に使えてめちゃくちゃハッピー。本を3冊読んで、映画も見た。読んだ本は乗代雄介の『それは誠』と『パパイヤ・ママイヤ』どっちも良かったけど、『パパイヤ・ママイヤ』が素晴らしかった。どちらも同じ年代が描かれていたけど、描き方が全然違う。というか、今日読んだ本はみんな17歳ぐらいの人たちが主な登場人物だったかも。もう1冊は最果タヒの『星か獣になる季節』で、これは再読だけど読んだ時から大好きな作品。いつかこんな小説を書いてみたいとずっと思ってる。これも語り手が17歳。不思議だな。今日は17歳の気分だったみたいだ。17歳。無謀なことを当たり前のようにしていた時代。無鉄砲で、自分は特別だと思ってて、根拠のない自信だけがある、とても愚かだった頃。いま思い返せば、なにひとつ上手くいってなかったのに、そんなことはなかった気がしていた。強かった。そう、なによりもあの頃の私は強かった。ただ強さだけがあって、でもそれは本当の強さではなく、強いと自分を信じる気持ちがあっただけだ。そうとは気づいていなかったけど。だからこそできたこともあって、それはきっと本気の恋だったんだと思う。17歳の私はとにかく好きな人がいて、その人のことを考えるだけの日々だった。他にもきっと思い出はあるけど、いちばんに思い出すのはそれだ。苦しくて幸せだった。矛盾してるけど、あの頃はそれを目一杯感じていながら気づいていなかった。鈍感で鋭敏なあの頃はもう帰ってこないけれど、あの頃のことは絶対に、何があっても忘れないと思う。今よりも考えなしだった自分を抱きしめてやりたくなる。肩をバシバシ叩いて、お前は偉いよと言いたい。いまではもう、そうはなれないから。