ぐるぐる

日記

7/30日記

布団を干せた日は大体ハッピーな日なので今日はハッピー。ベッドがお日様の匂い。夏のベッドでクーラーとお日様の匂いに囲まれていると中学生の夏を思い出す。私は中学生のときの夏休みの部活の練習が大体午前中で、午後は自由な日が多かったから帰宅してすぐシャワーで汗を流し、お昼ごはんを食べてクーラーの効いた自室にこもって読書していた。当時読んでいた本で覚えているのだと十五少年漂流記とか。そして読み終えたり、練習の疲れで眠くなると昼寝をしていた。昼寝から覚めると夕方で、そろそろお腹も減ってくる。当時はいくらでもご飯が食べられた。成長期だった。思えば、あの頃の午後は長かった。いまはあっという間に時間が過ぎていく。歳をとったせいもあるのだろうけど、あの頃ほど午後の休みで満ち足りた気持ちになれることはない。なにが違うのだろう。たまに、虚しくなる。自分は歳と共になにを失ったのか考えてしまう。ほんとうは得たものを数えたほうが幸せなのに。歳をとることでできるようになったことも多いのに。あの頃はとにかく楽しかった。ひとりでいてもじゅうぶんに。でも、いまだってたのしい。小説を読むだけじゃなく書く楽しみだって知った。いまのほうが断然幸せだと思いたい。自分の幸せを見失うのがこわい。

 

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