久しぶりに早めの時間に帰宅して、人と会った。公園でアルコール度数の低いお酒を飲みながらいろんなことを話す。とても楽しい時間だった。こういうお酒の飲み方は嫌いじゃない。途中、外国人男女にに話しかけられて、片方の女性が誕生日だという。そうして、ケーキをもらった。余ったのだろうと思われる。ふたりでケーキを食べながらまた話していた。ケーキはコーヒー味で、ひどく甘く食べきれなかった。2時間くらいで解散して、それから1人で公園で音楽を聴いていた。風が吹いていて心地よかった。好きな音楽を流していたら気づけば1時間が経っていた。家に帰ってお風呂に入り、本を読んでいた。中村文則の『遮光』。私が純文学にハマるきっかけになった小説。いま読んでも褪せない良さがあった。あまり評判が良い作家ではないけれど、この作品は本当に良いと思う。私はこの作品がなければ純文学を読もうとは思わなかったし、小説を書くようになっていなかったかもしれない。そういう意味でも、私にとって特別な作品だ。久しぶりに読めてよかった。もう朝5時近い。バイクの音と鳥の声が聞こえる。明け方の空気がつめたくて澄んでいて気持ちいい。このまま眠れるのが休日の幸せだ。
