くどうれいんさんの「わたしを空腹にしないほうがいい」を読んだ。お料理にまつわるエッセイ集で、6月の1ヶ月間を日記のようにして連載されていたものの書籍化。それぞれのタイトルが俳句になっていてそれも良い。とても面白かった。ああこの人は本当にご飯が好きでお料理が好きなんだなあとわかるエッセイ集だった。選ばれた言葉の適切さはイメージ換気力も高く、長すぎないエッセイの中でのおさまりもいい。料理について書くとどうしても単調というか、手順書的になりがちなのにそう感じさせないのは文体のおかげか。読み口は軽いのに、内容が詰まっている。オチのつけ方？も上手い。作為が見えるか見えないかくらいのぎりぎりラインで書かれるから、ふっと放り出されるよりもゆっくり離れていくイメージ、余韻が残る。おすすめです。
7440人。なかなか5000人は下回らないな…出歩く人が減ってないんだから当然か。まん延防止措置も解除されたし、再び上昇していくとみた。憂鬱だ。
