『君たちはどう生きるか』を観た。自分にとってこの作品がどういうものなのかまだ腑に落ちていないというか、消化できていない感じがする。だから面白かったのか面白くなかったのかもいまいち整理がつかない。でも、終わってからしばらく間の感覚は傑作に出会った時のそれだった。少なくとも思考が必要な作品であることに変わりはない。本と違って立ち止まって考える暇もなく次々と物語が進行してしまうから、追いつけてないんだと思う。これは本ばっかり読んでて映画を見てこなかったことの弊害かな。マイペースには進められないのが映画。繰り返し見たらまぁそれも可能なんだけど、なかなかそんな暇ないし。ただもう一回見たいことは確か。冷静に物語を捉え直したい。1度目はどうしても物語を追うことに全振りしてしまうので、それはそれで純粋に楽しめているわけだけど、ただ思考しながら見るということが難しい。とりわけ今回は苦手な感じの思考が必要になる気がする。これは今まで読書で培ってきた直感だけど。とりあえず、寝る前にゆっくり考えよう。
物語があって、そこに深みを与えているなにかがある気がする。一本軸をかためて振り返る。
