気づいたらベッドで寝ていた。一瞬だけ横になるか、と思うのはその日一日の自由時間を失う。命取りになるということだ。ホテル暮らしでやりたかったことはたくさんあったのに、もうできそうもない。今日はもう眠って、明日はたくさんやりたいことしましょ。
福島は今日、ずっと雨だった。こっちにきてずっと雪だったからはじめての雨だ。こまかい雨が降っていたのが帰りの頃には本降りになっていて、地面は雪と混じってしゃびしゃびとしていた。滑りやすく、転んだらびしょ濡れになりそうだったから慎重に歩いた。雪が凍った状態の路面とはまた違った危険がある。いまも窓に雨が打ちつける音が聞こえる。室内にいれば、雨も悪くはないと思えるけど、明日の朝に路面が凍結することを考えるとすこしゆううつになる。雪国では雨も雪もたいへんだ。車のスピードも関東に比べるとだいぶ遅い。でも、歩く人のスピードはそんなに変わらなくて、都内は歩くのが早い人が多いけれど、それとは違った意味でみんな早歩きをしている気がする。たぶんそれは寒いから。身体をあたためる意味でも、寒さから逃れるために急いで帰途につく意味でも。
ほとんどなにもできなかったけれど、日記は書かなければと思う。大したことは書いていないが、なにかを書くことは大事だと思う。継続して、文章を書く。ひとつの訓練として日記は役立っている気がする。以上、おしまい！おやすみ！
